地域で働く
現在、就労支援や小児のリハビリに関わらせていただいております作業療法士の廣田です。
創心會の経営方針の中に「予防から終末期まで」といったキーワードがあります。
今回地域で働くことで発想できた活動を紹介させてください。
地域にはまだまだ活躍できるご高齢の方や退職されて現在ご自宅でのんびり過ごされている方、お一人で生活されている方などいろいろな方がおられます。まだ、介護保険の申請をするまででではない方やサービスを利用されるような方ではない方と一緒になって取り組んでいる活動です。
就労支援では椎茸の加工・販売を行っておりますが、椎茸の選別の際により時間と手間を掛けなければいけない作業があり就労支援で取り組むには時間的に限界があり仕方なく廃棄しなければいけない椎茸があります。その椎茸を使って地域の活性化につなげていけないかと考えたのがきっかけでした。
地域の世話役をよくされている方にお声掛けし、ご自宅を開放してもらい6月から活動を開始し、現在は火曜日・木曜日の週2回地域の方と一緒に椎茸の選別・加工作業をするまでになりました。(女性が大半ですが、男性の参加者もおられますよ)
世話人の方と一緒に話をし、目的は地域の活性化・介護予防・独居の方の引きこもりの防止を目的に必ず足を運んでもらえるようにしよう!顔見知りになって、声掛けができる地域を理想としようなど前向きな意見をいただき取り組んでます。
この活動の名前は「茸っこ倶楽部 天茶連」です。
週2回 毎回10名~15名の方が参加してくださっております。
みんなが名前を呼びあって、「○○さん久しぶり」、「最近、どうしてたん?」など椎茸の作業をしながら、話が盛り上がっています。選別・加工した椎茸は、ご自宅に持って帰られたり、遠方におられる親戚の方に調理して送ったりされているとのことです。
椎茸を使って皆さんの居場所・出番創りに少しきっかけをつくれた活動でした。
*茸っこ倶楽部 天茶連の皆さんの自宅の壁には創心會の夏祭りのポスターを張ってくださっています。お祭りで椎茸の佃煮を販売するそうです。本当に皆さんのパワーには驚かされます。(笑)
地域の方から「OTっていうよりも、LT(life therapist)だね」って言われたことがありました。 なんかうれしくもあり、地域ってすごいなって思えた瞬間でした。
一人ではできることは限られているけれど、いろいろな人と協力し合いながらであれば出来ることが広がるなって実感できています。このような、環境で働かせていただけているっていうのにも感謝です。
人とのつながりってとってもほっこりします。